【クリスマス・キャロル】クリスマスが少し淋しい方へ
今回ご紹介する本は、チャールズ・ディケンズ著の「クリスマス・キャロル」(光文社古典新訳文庫)です。
舞台はロンドン、クリスマス時期のお話です。
主人公は「スクルージ」という、ひねくれものの老人で、町で会計事務所を営んでいます。
誰に対しても冷たく、守銭奴の彼は、甥がせっかく食事に誘っても、「とっとと失せろ」と不機嫌そう。貧しい人々への募金をお願いされても、「私にはかかわりのないことだ」と慈悲の欠片もありません。
そんなある日、昔亡くなった仕事仲間の「マーリー」の亡霊が現れます。自分と同じ道を歩まぬよう、スクルージへ忠告しに来たというのです。
そしてこれから3日間、毎晩一人ずつ幽霊が現れるという予言をスクルージに残して去っていきます。
一晩ごとに現れる幽霊は、彼に「過去のクリスマス」「現在のクリスマス」「未来のクリスマス」の幻を見せます。
幽霊たちと見たそれぞれの場面から、スクルージは何を思うのでしょうか。
そして、亡き盟友マーリーの想いは伝わったのでしょうか。
一見するとものすごく性格の悪い老人に見えてしまうスクルージですが、一度読み終わった後、再びはじめに戻って読んでみてください。最初に読んだときとは少し違ったイメージを彼に抱くかもしれません。
タイトルはよく聞くけれど実際に読んだことは無いという方は、これを機会にぜひ手に取ってみてはいかがでしょう?
色々な映画や舞台作品でもこのお話は題材とされているため、活字が苦手な方はそちらから入るのもオススメですよ♪