片手にはいつも本

自由気ままに本を紹介していきます☘

【学校の階段】疾風怒濤なコメディー青春小説

さて今回ご紹介する本は、ライトノベルの『学校の階段』シリーズ、エンターブレインより発売されまして、著者は「櫂末高彰」さんです。

このお話は主人公の新入生が、高校の校内を走り回ってレースをする、学校非公認の階段部へと勧誘をされて、なしくずし的に参加するうちに、「とにかく走りたい!」と走ることへの情熱に目覚めてゆく青春コメディーとなります。

漫画的な舞台設定なのですが、他校との対抗戦にライバル、最終巻近くでは卒業する先輩との最後のレースなどシリアスな部分の盛り上がりや、階段踊り場でのターン技術の解説、さらにレース打ち込む主人公の葛藤や心情などは、まるで実在する競技のアスリート小説のようです。

階段を駆け上がり、そして駆け降りるレースシーンや魅力的なキャラクター、日常のパートで巻き起こる事件などの面白さが手軽に読めて、一晩での読書にぴったりのシリーズでした。